私は、母と会うとエネルギーを吸い取られて疲れ、別れたあともぐったりとして、しばらく無気力になってしまいます。
情緒不安定になって涙が止まらなくなったり、特にお腹が空いているわけでもないのにそわそわとして、何かひたすら食べ続けていないと落ち着かなくなってしまうこともあります。
親を拒否することは悪いことではない
社会的にも「親を悪く言うのはいけないこと」とする風潮があります。
また、毒親育ちの子供はそう考えるように親から洗脳されて育ってきました。
「自分はダメな人間なんだ」「そんなダメな自分を育ててくれた親を裏切るような真似はしてはならない」と洗脳され続け、親の考えに背くようなことをしようとすれば、すさまじい罪悪感に苦しむように育てられてきました。
しかし、親にエネルギーを吸い取られながら生きていくのは、つらくて、危険なことです。
まず疲れ果てて無気力になり、何のために自分が生きているのか分からなくなります。もちろん将来に希望なんてありません。希望だとか、夢や理想などという言葉が嫌いになり、「幸せ」と自分は無縁だと感じるようになります。
さらには自分よりも弱い存在を見つけて、親と同じように人からエネルギーを奪う存在になってしまうこともあります。
他人に理解してもらうのは難しい
親から受けるダメージが身体的な暴力などの目に見えるものなら、見さえすれば第三者に理解してもらえる可能性はあります。
しかし、目に見えない精神的なものはとてもやっかいです。
親によってどれだけ傷ついて、疲れ、無気力になってしまっても、第三者には理解されないことも少なくありません。
それだけでなく、「親だって完璧ではないんだから」「気の持ちよう」などと言われたり、見当違いな「根性論」を持ち出されたりすることもあります。
人に理解されないことで、毒親育ちはさらに無気力になっていきます。
エネルギーを奪われないために
こうした状態から脱出するためには、まずは自分が「親からエネルギーを奪われている」と自覚することです。
そして、そう自覚することもそれを拒否することも、悪いことではないと考えるようにすることです。
これまで親から奪われてきたエネルギーは、本来自分のために使うものです。
周りの人が充実した楽しい人生を送っているように見えるのなら、それは自分のエネルギーを自分のために使っているからです。
親と同居していたり近くで暮らしている人も、離れて暮らしている人も、自分のエネルギーをぜひ自分のために使ってください。
それが自分や、大切な人を守ることにも繋がるはずです。