眠れないときに嫌な記憶ばかり思い出すのは脳がヒマだから

線香花火
過去の失敗や、傷ついたこと、悲しかったこと。

嫌な記憶ばかりが頭の中でぐるぐるして、暗い気持ちになったり、時には、当時の怒りがよみがえってきて、はらわたが煮えくり返るようになったり。

もう随分昔の出来事なのに、どうしてこんなことになってしまうのか、どんな解決策があるのか考えてみました。

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脳はなぜ嫌なことを思い出すのか?

そもそも脳というのは、記憶しておくことよりも、忘れることの方が圧倒的に得意です。

人はその日記憶したことを、翌日には7割以上忘れているといわれています。

昨日食べたごはんや、書きなれない漢字や、レンタルしたDVDの返却日なんかも、どんどん忘れていきます。

なぜ脳が忘れるのかというと、生存に関わるような重要な情報を優先して記憶し、危険を回避するためです。

危険な目にあってもすぐに忘れてしまったら、また同じような危険に遭遇する可能性が高くなるため、優先順位の低いものから忘れるようになっているのです。

そして忘れてはいけない情報は、繰り返し思い出すことで忘れないようにします。

たとえば、事故などの危険に遭遇したことがあると、頻繁にその記憶がフラッシュバックします。

これは、脳がその出来事を記憶として留めようとしているからです。

何度も思い出すことで、記憶は強化され、思い出しやすくなっていきます。

また、理不尽なことを言われたり怒られたりしたなど、納得できない記憶も、その時の怒りや悲しみ、困惑などの「感情」と結びつくことで何度も思い出してしまいます。

嫌な記憶を思い出すことは、そのまま自分への攻撃になってしまいます。

ストレスを増幅させ、ますます心が弱ってしまうという悪循環に陥り、うつになってしまうこともあります。

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脳をコントロールする

嫌な記憶を思い出すことが多いのは、お風呂に入っているとき、寝る前や朝起きたときなど、ベッドの中にいるときです。

それ以外の場所では、仕事だったりテレビだったり、脳は外部からの情報を絶え間なく処理しているのですが、それが遮断されると脳はヒマになります。

ヒマになると、重要な情報を勝手に思い出し始めるのです。

なので本を読むなど、新しい情報を入れると脳はまた忙しくなるので思い出さなくなります。

単純作業は脳がヒマになりやすいので少し注意が必要ですが、このように、脳はコントロールすることができるのです。

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自分の思考パターンを変える

劣等感が強かったり、傷つきやすい性格だったりすると、消したい記憶がどんどん増えていきます。

せっかく過去の記憶を忘れても、新しい記憶を思い出してしまってきりがありません。

嫌な記憶は、劣等感や罪悪感、恐怖や不安などと結びつきやすく、なかなか消えないこともあります。

毒親育ちの人は特に、自分のことが好きではなく、自信がないことが多いため、嫌な記憶をどんどん溜め込んでいきます。

他の人なら「結構うまくいった」「次はこうしよう」と思えることでも、「また失敗した」「全然ダメだった」と、できなかった点ばかり考えてしまいがちです。

そして、それを思い出すたび、自分で記憶に尾ひれをつけてさらに大げさに、さらに嫌な記憶へと改ざんしてしまうことすらあります。

これを止めるには、自分の思考パターン(考え方のクセ)を変えることが大切です。

過去のことは過去のことだと割りきって、嫌な記憶を思い出しかけたら「ま、いっか!」「もう終わったこと!」「あっち行け!」と切断してしまうのが効果的です。

嫌な思い出に付き合って、最初から最後まで、何度も味わう必要なんてまったくないのです。

物理的に捨てる方法もあります。

いらない紙に、嫌だった出来事やその時の気持ちなどを、思いつくままに書き出していきます。

書ききったら、ぐしゃぐしゃに丸めたり、びりびりに破いたりして「おしまい!」と声に出して捨ててしまうのです。

「バイバイ!」でも「じゃあな!」でもいいです。

これは時々、私が実際にやっていることなのでちょっと恥ずかしいですが、過去の出来事と過去の自分に別れを告げて捨ててしまうと、結構すっきりした気持ちになります。

眠れないときには

なかなか寝つけなくて嫌な記憶を思い出してしまうときには、腹式呼吸を意識しながら自分の呼吸に耳をすますと、気持ちが落ち着くのでおすすめです。

眠りにつくためには、交感神経(活動的にさせる昼の神経)よりも、副交感神経(リラックスさせる夜の神経)を優位にする必要があります。

それが手軽にできるのが、腹式呼吸です。

他にはこんな方法もあります。

  • ぬるめの湯船につかる
    寝る1時間前までに38~40℃のぬるめの湯船につかり、汗がひく頃ベッドに入る。
    深部体温が下がり始めるので、眠りにつきやすくなる。
  • ウォーキング
    夕食後(寝る3~4時間前)にウォーキングなどの軽い有酸素運動をする。
    入浴と同じように、深部体温が下がるタイミングで自然な眠気を感じることができるため、眠りにつきやすくなる。

おわりに

嫌な記憶は、ヒマになった脳が勝手に引っ張り出してくるだけです。

それに付き合ってどれだけ自分が苦しみ、思い悩んでも、多分相手はとっくに忘れていると思います。

自分の失敗も忘れられているし、自分が嫌な思いをした発言や行動もすっかり忘れているでしょう。

そんな風に考えると、なんだかこちらが損したような、思い悩むのがばかばかしいような気持ちになってくると思います。

嫌な記憶に振り回されるよりも、そんなものは消し去って、好きなことや楽しいことで脳をいっぱいにしてあげてください。

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