
親を嫌ってもいい。毒親育ちの背中を押してくれる渡辺えりさんのコラム
毎日新聞に掲載された、こちらの記事をご覧になったことがあるでしょうか。気に入らないことがあると寝込む母親について、渡辺えりさんの返答がネット上で話題になりました。毒親によって苦しめられているすべての人に読んでもらいたいコラムです。
解毒法はどこにある?機能不全家庭に生まれ、アダルトチルドレンになった私の体験談
毎日新聞に掲載された、こちらの記事をご覧になったことがあるでしょうか。気に入らないことがあると寝込む母親について、渡辺えりさんの返答がネット上で話題になりました。毒親によって苦しめられているすべての人に読んでもらいたいコラムです。
私は、母と会うとエネルギーを吸い取られて疲れ、しばらく無気力になってしまいます。情緒不安定になって涙が止まらなくなったり、特にお腹が空いているわけでもないのにそわそわとして、何かひたすら食べ続けていないと落ち着かなくなってしまうこともあります。
アダルトチルドレンが、大嫌いで二度と会いたくないはずの毒親のもとに結局戻ってしまったり、頼ったりしてしまうのはどうしてでしょうか。そこには、人間関係をうまく築けないこと、悩みや苦しみなど、自分の心をさらけ出せる相手がいないことが原因にあるのかもしれません。
社会に出て何年か経った20代半ば、いろんな人と出会い視野が広がったことで自分の育った家庭や親について「ちょっと変なのかもしれない」と感じるようになりました。結局洗脳が解け始めるにはさらに数年かかりましたが、それもまた必要な時間だったのではないかと思います。
自己顕示欲も承認欲求も、多かれ少なかれ誰でも持っているものです。しかし度を超えると、人から「面倒くさい人だな」「あまり関わらないようにしよう」と思われてしまうこともあります。自己顕示欲と承認欲求とを分けるのは、「他者の存在」があるかどうかです。
アファメーションとは、肯定的な自己宣言、簡単に言えばポジティブな言葉による自己暗示です。毒親育ちにとってアファメーションは「成功するための手段」というよりも、自分を肯定し「ポジティブな考え方を練習する手段」として、とても有効な方法だと思います。
インナーマザーとは、大人になっても自分の心を支配する「母親像」のことです。何かを決断するときなどに「お母さんは何て言うだろう」「私をどう思うだろう」と想像することがあるのではないでしょうか。毒親育ちの子供の心は、常にインナーマザーの支配下で監視されています。
親にとって理想の子供は、親から好かれるために「いい子」を演じています。しかし次第に、演じている自分と本当の自分の間にあるズレがどんどん大きくなっていき、苦痛を感じるようになってしまいます。そして自分のものであるはずの人生に全く楽しみを見いだせなくなります。
何でもそつなくこなす優等生や、親の期待に応えるいい子、周囲が憧がれるような順調で満ち足りた人生を歩んでいるように見える人ほど、実は誰にも言えない苦しみを感じていることがあります。周りが期待する自分の姿と、本当の自分の姿にギャップがあるためです。
現在、こちらからは母に連絡をしないようにしています。ストレスがゼロになったわけではなく本当は完全に縁を切れたらと思うのですが、今のところは現在の状態がベストかなと思っています。完全な絶縁をしない理由を、もし絶縁しようとした場合に起こりうることと併せて考えてみました。