まず断言できるのは、DVは治らないということ。
女性にできるのは、なるべく早く、相手から逃げることだけだと思います。
DVをする男性の特徴と心理
どうして暴力をふるうようになるのか?
DVをする男性には、3つの特徴があります。
日常的にDVが行われていた家庭
DVをする人の性格は、その人が育った環境が大きく関係しています。
日常的にDVを目にするような暴力的な家庭環境であれば、子どもはそれが当たり前になってしまいます。
また、子ども自身がDVの被害者だったということも少なくありません。
そのような家庭で育った人は、自分の感情を抑制するようになるため、相手に感情をうまく伝えることができなくなってしまいます。
そのため、自分の感情が相手に伝わらなかったり、相手が自分の思った通りに行動しなかったりすると暴力をふるうのです。
普段は口数が少なく、表にあまり感情を出さない人ほど、そのような傾向があります。
自分は正しいという思い込み
DVをする人は、常に自分が正しいと思い込んでいるため、人の話を聞きません。
自分の意見が通らないと、自分そのものを否定されたように感じ、カッとなって暴力をふるうこともあります。
その後も意見がぶつかりそうになったときには、恐怖心から、暴力をふるわれた側は意見を合わせるようになってしまいます。
するとDVをする人は「やっぱり自分は正しい」「自分は間違っていない」と思い込むようになり、悪循環から抜け出せなくなってしまうのです。
悪循環は、最初に暴力をふるわれたときに既に始まっているといえます。
外では人当たりが良く気が弱い
DVをする人は、外では自分を抑制しているので人当たりが良く、気が弱いことも多いため、外で溜めこんだストレスを発散するためにDVに及ぶ場合もあります。
これまでは暴力をふるったりしなかったのに、急な転勤や異動などで環境が変わりストレスが増えたことで、暴力をふるうようになることもあります。
気が弱かったり優しい人に見えるため、初めは気付かないことが多いのですが、親しくなり自分を解放できるようになると、暴力的な面を見せ始めるのです。
父は臆病で心の弱い人だった
父は酒乱で、自分の思い通りにならないと母を突き飛ばしたり食器を割ったり、宗教にのめり込んで周りに迷惑をかけたり、とにかく自己中心的な人でした。
口数が少なく、普段何を考えているのか分からないことの方が多く、私にとって父は、いつ激高し暴れだすか分からない地雷のような存在でした。
何か話しかけられても、「こう言ったら怒られるかな」「こう答えた方がいいかな」ということばかり気にしていたように思います。
自分のことを話さない人だったので、父について私が知っていることは、母から聞かされたことくらいでした。
私も下手なことを言って怒られるのが嫌で、成長とともに父を避けるようになっていったため、父もおそらく、私について知らないことの方が多かっただろうと思います。
感情を表現するのが下手な人だったので、避けられても、どうすればいいのか分からなかったのかもしれません。
感情を表現できないから、母に暴力をふるい、支配しようとしたのかもしれません。
そして、本当は臆病だから酒に逃げ、アルコールの力で虚勢を張り、心が弱いから宗教にすがっていたのではないかと思います。