
「いい子」を演じ続けると人生が苦痛になる
親にとって理想の子供は、親から好かれるために「いい子」を演じています。しかし次第に、演じている自分と本当の自分の間にあるズレがどんどん大きくなっていき、苦痛を感じるようになってしまいます。そして自分のものであるはずの人生に全く楽しみを見いだせなくなります。
親にとって理想の子供は、親から好かれるために「いい子」を演じています。しかし次第に、演じている自分と本当の自分の間にあるズレがどんどん大きくなっていき、苦痛を感じるようになってしまいます。そして自分のものであるはずの人生に全く楽しみを見いだせなくなります。
何でもそつなくこなす優等生や、親の期待に応えるいい子、周囲が憧がれるような順調で満ち足りた人生を歩んでいるように見える人ほど、実は誰にも言えない苦しみを感じていることがあります。周りが期待する自分の姿と、本当の自分の姿にギャップがあるためです。
「新型うつ」は好きなことに取り組むときは気分が明るくなるものの、それ以外のことをするときには憂鬱な気分が激しくなります。イライラしてすぐに怒ったり、些細なことでいつまでも悩むなど感情の振れ幅が大きく、自分でコントロールすることができません。
毒親育ちの子供は、幼少期から「親の理想の子供」「手の掛からないいい子」であることを強要されています。親の言うことに従わなければ愛情を得られないため、子供は親に好かれようと常に顔色を窺って過ごしています。そのような状態を「いい子症候群」と呼ぶそうです。
毒親とブラック企業は、自分で自分の状況を判断する力や物事を決断する力を奪い、相手を都合よく操るところが似ていると感じます。また、自信を失い、嫌なことがあっても「自分が我慢すればいいや…」と考えるようになってしまうところもよく似ています。
現在、こちらからは母に連絡をしないようにしています。ストレスがゼロになったわけではなく本当は完全に縁を切れたらと思うのですが、今のところは現在の状態がベストかなと思っています。完全な絶縁をしない理由を、もし絶縁しようとした場合に起こりうることと併せて考えてみました。
幼少期から私や弟は、毎日のように母の愚痴や不満を聞かされて育ちました。しょっちゅう言っていたのは「あの人は酒乱で異常」「宗教とか頭がおかしい」「カッとなると何をするか分からない」というような、父についてのこと。それから、いかに義両親から嫌がらせをされたか。
母は父に依存していて、私が父の前でどれだけ泣いていようが助けてくれたことはありません。割って入れば母が暴力をふるわれるのは目に見えていたので、私も助けを求めたことはないのですが、今にして思えば、私や弟は生け贄のような存在だったのかもしれません。
アダルトチルドレンの中には、自分がアダルトチルドレンだということに気づいていない人や、自分の親が毒親だということに気づいていない人がいます。あるいは、薄々気づいてはいるものの、見て見ぬふりをしていたり、そのような考えに自分で蓋をしていることもあります。
毒親は子供が自分を超えることを極端に嫌い、恐れています。なぜなら馬鹿にして存在を見下し、自分のストレスを発散できる相手がいなくなってしまうからです。毒親は子供を支配して自分が上に立つことでしか、自分の存在意義を感じることができない哀しい存在だともいえます。