もし子どもに「毒親」と言われ、子どもがすでに成人しているなど、一人暮らしのできる状態なら、距離をおいて自立させてください。
そして、これまで育ててきた見返りを子どもに求めるのをやめてください。
毒親の主張
子どもに「毒親」と言われたとき、大抵の毒親の主張はこうです。
基本的に自分のことしか考えておらず、自分の非も認めないため、それを指摘されても「子どもが○○だったから」と子どものせいにしたり、「私だっていっぱいいっぱいで」と言い訳したりします。
毒親育ちの子どもからしたら、原因はそういうところだと思うんですけどね。
「毒親」発言は、誰が何と言おうと正しいのは常に自分で、「反省」なんてひとかけらもない親の姿に、子どもが長いこと失望してきた結果ではないでしょうか。
子どもの話を最後まで聞いて、理解することも、自分の行いを省みることも、話し合うことも放棄して、ネットにぐちぐち書き込んでいる人は、正直、考え方も性格も親子関係も一生そのままだろうと思います。
不特定多数に向けて書き込む前に、言われたことを認めてみて、自分の子どもと向き合う方が建設的に思えてなりません。
子どもを信じて見守ってほしい
子育ては、親がいくら「ああしてやった」「こうしてやった」と思っても、結局「子どもがどう感じたか」だと思います。
親が一生懸命「子どものために」と力を尽くしても、子どもは干渉されることで息苦しさを感じていたのかもしれない。
本来の子どもの姿を見ずに、親が思う「成功」や「理想」を押し付けていたのかもしれない。
それは子ども本人の口からでなければ分からないことです。
「毒親」と言われてしまったなら、自分の主張は一旦置いておき、離れてお互いに自立することを勧めます。
そうでなければ、親が何かあるたび子どものせいにするように、子どもも親のせいにするようになります。
そして文句を言いながらもお互いに離れられない、共依存の関係になるでしょう。
いつまでも子どもを自分のもとに縛り付けておかないで、開放して、自立させ、信じて、見守ってください。
子どもを自立させるということは、自分の自立、子離れにも繋がります。
子育てには、お金も、体力も、時間も必要です。
その代償を子どもに要求するのは間違っています。
子どもが生まれたときに「成人したら償え」などと考える人はいないはずです。
「健康で、元気に育ってほしい」と願うのではないでしょうか。
そのように育ったからこそ、親元を離れて自立できます。
子どもを信じて、見守ってください。